意識的に村上春樹の本は読まないようにしているのですが、
我慢ができず手を出してしまいました。
僕がなぜか彼の作品に躊躇してしまう。
小説を読み終えた後、いつも喪失感、悲しみ、しばらく観念的な世界にいるのではないかという感覚に襲われる。
つまり人間的に暗くなるのであーる。
これは飲食の人間としては危険な兆候。
しかし、誘惑には勝てない。
友人のおすすめもあり購入いたしました。
さあ気になる1ページ目!!
小説の大事な部分は一行目にあると言っても大げさではないと思っています。
(雪國や猫伝など秀逸!!)
「・・・・・・つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた」
わー、やっぱり暗い話だ。しかしインパクト大。
(まあこの時点で逆に主人公は死ぬはずがないからいいか。)
最初の下りは芥川竜之介著「或る阿呆の一生」に似ているシチュエーション。
死ぬことには躊躇いはなく、ただ死ぬという実際の行為をしなかっただけという。
これ以上書くとネタバレになりますので、やめておきますが
今回の作品は意外とライトで理解できやすい。
現象学や形而上学的な部分も今までのなかでも控えめ。
最近の傾向で、喪失から回復の流れです。
地震やテロ事件からのような気がします。
一つ気になったのは、物語において重要ではないかという灰田君
とその語り。最終的には何もおこらない(笑)
逆にそれが気になって仕方がない。
もしかしたら僕が気づかないだけであって、重要な隠喩があるのでは?
どなたか教えてくださいませ。
この本を読まれた方とぜひ感想を話し合いたい。
いろんな解釈ができて読者それぞれの捉え方が幅広いだろう。
そんな本でした。
3ヶ月後ぐらいに僕なりの書評を書こうかな〜。
中途半端な内容ですみません。
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