2013年6月30日日曜日

草野球

今日はこれを着て行きます!

色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年

「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」を読みました。

意識的に村上春樹の本は読まないようにしているのですが、
我慢ができず手を出してしまいました。

僕がなぜか彼の作品に躊躇してしまう。
小説を読み終えた後、いつも喪失感、悲しみ、しばらく観念的な世界にいるのではないかという感覚に襲われる。

つまり人間的に暗くなるのであーる。
これは飲食の人間としては危険な兆候。

しかし、誘惑には勝てない。
友人のおすすめもあり購入いたしました。


さあ気になる1ページ目!!
小説の大事な部分は一行目にあると言っても大げさではないと思っています。
(雪國や猫伝など秀逸!!)


「・・・・・・つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた」


わー、やっぱり暗い話だ。しかしインパクト大。
(まあこの時点で逆に主人公は死ぬはずがないからいいか。)

最初の下りは芥川竜之介著「或る阿呆の一生」に似ているシチュエーション。
死ぬことには躊躇いはなく、ただ死ぬという実際の行為をしなかっただけという。

これ以上書くとネタバレになりますので、やめておきますが

今回の作品は意外とライトで理解できやすい。
現象学や形而上学的な部分も今までのなかでも控えめ。

最近の傾向で、喪失から回復の流れです。
地震やテロ事件からのような気がします。

一つ気になったのは、物語において重要ではないかという灰田君
とその語り。最終的には何もおこらない(笑)

逆にそれが気になって仕方がない。
もしかしたら僕が気づかないだけであって、重要な隠喩があるのでは?
どなたか教えてくださいませ。


この本を読まれた方とぜひ感想を話し合いたい。
いろんな解釈ができて読者それぞれの捉え方が幅広いだろう。
そんな本でした。

3ヶ月後ぐらいに僕なりの書評を書こうかな〜。
中途半端な内容ですみません。





1977 Richebourg DRC


大事なお客様の誕生日にバースデービンテージのワインを開けました。

苦難の年と言われて
質、量と共に最低とのこと。

しかしそのワインは優雅で繊細。
色淡くとも可憐な香りでした。

さすがDRC。
もう二度と出会えないワインかもしれません。

2013年6月29日土曜日

グラスの再発見


グラスの違いに関して今日感じた事。


 ブルゴーニュグラスとボルドーグラスの違いは多分皆様方ご存知だと思いますが、
ブルゴーニュグラスは口元がすぼまっているので、液体の流れるスピードが遅く、舌の先端にあたり甘みを強く感じる。 

それに対してボルドーグラスは口元がすぼまっていない分液体の流れが速い。そして舌全体に液体が流れ甘み、渋み、酸味、苦みが一遍に感じられる。

つまりボルドーグラスはワインの要素を一気に感じ取る事ができるのです。
ブルゴーニュは酸味が多いので甘みとのバランスを考えこの形になっています。

さて、ここまではワイン業界では一般的な話です。

今日気づいた事。

・・・・・

流れるスピードが速い分、ボルドーグラスで飲むお客様は飲むのが早いです!!

IZAKAYA VINではグラスワインが多いので、赤の1杯目はブルゴーニュ、2杯目はボルドーという方が多いのですが、明らかに2杯目の方が早い!!


ブルゴーニュ派の方は、香りを楽しみながらゆっくり飲まれる方が多いですが、
同じ方がブルゴーニュワインをボルドーグラスで飲むと消費が早いのです。

これは間違いなく液体の流れが関係しているかと思われます。


今度しっかりタイムを計って証明したいですが、
本日いらしたお客様でブルゴーニュの後ボルドーという流れの方は皆同じ結果でした。

ボルドー圧倒的な早さ。恐るべし!!





お客様をそのように観察してしまったことを深くお詫び申し上げますm(_ _)m










*参考までにワインのポテンシャルを最高に引き出すグラスメーカー「リーデル」のリンクを貼っておきます。

http://www.riedel.co.jp/








2013年6月28日金曜日

Blogger アプリ

今日までi-phoneからブログが書けることを知りませんでした・・・・。
自分の機械音痴にびっくり。

https://itunes.apple.com/jp/app/blogger/id459407288?mt=8

このアプリを使えばいいだけなのですね・・・・。
今まで苦しんでました。

今日から記事のアップが増えそうです。
よろしくお願いいたします。

ロマネコンティの澱1983

お客様からロマネコンティの澱を頂きました!


その味は、若い!
華やかで、恐ろしいほどの凝縮感。
森の下草のような熟成香はあまり感じさせない。

特筆すべきは、余韻。

先週飲んだ96のロマネコンティはまだ美味しくはないが、30秒を越える長さがあった。
このワインも25秒。偉大なワインだ。

一週間で二度ロマネコンティを味わえる稀有な経験をしてしまいました。

夜道気をつけます。

2013年6月1日土曜日

RMニュース



Champagne Bar RM 情報
毎月第2土曜日は偉大なるシャンパンの日。

1回の6/8は『フィリポナ』に決定しました!

1.フィリポナ クロデゴワセ  ¥2500
2.フィリポナ グラン・ブラン 1985 ¥3000


フィリポナの『クロ・デ・ゴワセ』と言えば、シャンパーニュ地方で、たった2つしかないモノポール(=単独所有畑)のうちの1つ!!
(もうひとつは、クリュッグの【クロ・デュ・メニル】。)

16世紀から16代続く名門フィリポナ。アイ村では最も有名な生産者のひとりですが、その規模はメゾンではやや小さめの年間生産量70万本。
自社畑は20haで、そのうち、モノポールの最高の畑、クロ・デ・ゴワセはわずか5haです。この畑は、それ自体が小さな山のような非常に急な斜面で、普通では登ることすら難しい独特の地形をしています。

クロ・デ・ゴワセとはフランス古語で「働きにくい畑」と言う意味らしく、まさにその言葉をここで働く人はその言葉を実感しているのではないでしょうか。
クロ・デ・ゴワセは65%がピノ・ノワール、35%がシャルドネで構成され、そのほとんどが南向きの畑です。この急斜面に南向きということで、日光が普通の畑よりもかなり多く照らされ、13度くらいのアルコールで一次発酵が終えられるそうです。これは通常の12度も高い!という驚異的な数字。

クロ・デ・ゴワセは14もの区画に分けられ、それぞれで収穫、一次発酵を行なっている。

法律で決められている熟成年数が15ヶ月なのに対し、ここはノンヴィンテージ
では3年、ヴィンテージでは5年、そしてクロ・デ・ゴワセで10年です。

フィリポナではシャンパーニュに使うのは全てファーストプレスで、樽もほとんどがブルゴーニュのものを使っています。

  
そして、グラン・ブランはブラン・ド・ブラン、つまりシャルドネ100%のシャンパン。ピノ・ノワール主体のクロ・デ・ゴワセと比較するのは非常に面白いかと思います。ヴィンテージも偉大な年でありスタイリッシュな1985年!!

フィリポナの魅力を存分に味わってみて下さい!!



*なおその日はボランジェもグラス1,000円でご用意しております。