2013年5月28日火曜日

エグリー・ウリエ Egly-Ouriet

天才の定義とはなんだろう(いきなり偉そうにすみません)。

世には優秀な人間がたくさんいる。
素晴らしい作品を生み出し、感動を与えることのできる人が天才なのだろうか?

全くもって個人的な見解なのだけど、天才とは

「時代を変える力のある人」

なのではないかと思う。

今までのその業界の流れを、その人の登場によって激変させてしまう力。


シャンパン界においてエグリ・ウーリエもその一人だったのではないかと思う。
(他にはアラン・ロベール。)


これまでのシャンパーニュの流れから逆い、葡萄の質にこだわり、低収量、そしてオーク樽を用い個性豊かな味わいを生み出した。ネゴシアン体制からの脱却をはかり、RM(小規模個人農家)として新しい時代を築き上げた。

彼がいなければ、RMブームもたち消えていたのではないかと思ってしまう。


もう10年以上前になるが、初めてそのシャンパンを飲んだ時衝撃が走りました。
当時まだ知られていない作り手エグリ・ウーリエ。
その味は芳醇で濃厚。ネゴシアンが作るシャンパンとは違い、
自由で活力のある味わいでした。

大手シャンパンメーカーの上品で気品に満ちたシャンパン時代から、
土地のエネルギー、人の個性が全面にでたシャンパン時代が到来するに違いないと思わせました。そして実際その流れは止まる事はありません。
僕にとってエグリー・ウーリエの存在とは特別で、まさしく時代を変えるシャンパンメーカーだと感じました。



そんなシャンパンを今日また味わえる事ができました。
(実際の所今までたくさん飲みましたが)

デゴルジュマン03 juillet



デゴルジュマンは2003年7月。
37ヶ月熟成のシャンパンをさらに手元で10年寝かせたものです。

10年前に購入してからずっと開けるのを我慢していました。


色調はゴールド。ヘーゼルナッツやシャンピニオン、オレンジ、幼い時によく食べたアルザス伝統菓子「フランボワーズのムース」の香りがした。
非常に複雑で余韻が消える事がない。
素晴らしい熟成をしていました。


元々シャンパンは熟成するというスタンスでいましたが、
エグリ・ウーリエはとんでもなく素晴らしい味になるのでは!?
と10年前から思っていましたが、本日それを味わえて感慨深いです。


(シャンパンは熟成しないというコラムを書いている専門家がいるが、
彼らに熟成エグリー・ウリエ飲ませるべきだったか???)




       
またこういう天才の出現が待ち遠しいです。
衝撃の瞬間を味わいたいが、最近なかなかでてこないですね。
自分の感覚が鈍ったのか、フランスワイン界が停滞しているのか。
前者であることを願いたいです。


* Egly-Ourietの説明はいろいろなネットにて見つかるので省きます。









2013年5月4日土曜日

リニューアルされた歌舞伎座のすぐ横にある
Cave des Vignes に行って参りました。
www.cave-des-vignes.com/

名店マノアール・ダスティンの姉妹店だけあって、ワインリストはさすが!!

今回は野球観戦のあとに訪問。

ソムリエのNG氏におすすめされ、
引退して今は入手困難のジャッキー・トルショーをいただきました。
オンリストされていないワインを特別に!!ありがとうございます。


色が淡いのにすばらしい味わいを持つ匠な味。
これが一番難しい作りではないかと思います。
ピノの神髄をみました。

2004 Gevrey-Chambertin 1er Cru Aux Combottes












その後、個人的に大好きなシノン1998 フィリップ・アリエをいただきました。
値段はかなりお得な感じ。忘れましたが。
シュバル・ブランを優しくしたような感じで、すいすい飲めました。
やはりシノンはすばらしい。
皆さんあまり注目しないでください。
僕が飲めればいいので(笑)