2010年11月24日水曜日

ワイン会を終えて

この度、待望のシャンボール・ミュジニィ(CM)の会を行いました。
CMのワインは、なぜか人気が高い。

その理由としては、可憐なイメージで繊細ではかない感じ、さらに名前の響きの優しさが、日本人にうけていると思われます。(予約が埋まるのは早かった)

さて、今回のテーマで注意したことが二つあります。

1、CMに住んでいる生産者のみにする。

ただし、モレ・サン・ドニを生産していないグロフィエは例外とする。

この理由として、例えばジュヴレ・シャンベルタンの生産者のCMはどうしても、強くなりやすいからである。おそらく、ジュヴレのイメージでワインを作りあげている気がする。
さらに、蔵の酵母がジュヴレのもので満載であるかぎり、純粋CMではない気がする。

2、テロワールの違いを感じる為に、出来る限りプルミエ・クリュを用意する。

これは、北のボンヌ・マール側と南のミュジニィ側で味が異なるからである。
その比較を行いたかったのです。



というわけで会はシャンパンで乾杯した後、なごやかに進む。
まずは、
1ヴォギュエのシャンボール・ミュジニィの村名 2006年。
これは、1er Cru Les Baudes Les Fuess0.34ha  村名 Les Porlottes1.8haをブレンドしている。
力強いボンヌ・マール側のプルミエクリュと標高の最も高いところのミュジニィ側の村名をバランス良く
ブレンドしている。優しく酸の豊かな村名を多めにして、力強いボンヌマール側のプルミエを少量により、
適度な果実味と綺麗な酸が見事に調和している。ヴォギュエのワインとしては小ぶりだが、隙のない素晴しいワインであった。

2ギスレーヌ・バルト プルミエ レ・クラ 2006年

7つのプルミエクリュを持つCMのスペシャリストだ。シャンパンで言えばピエール・ジモネを思い出す。
しかし、正直いつもこの生産者の味には裏切られる。
それは保存状態云々ではない。いつもタニックなのだ。


Les Cras :谷の入口で南の方へ徐々に斜面の向きを変えている。
     土壌はより厚く、少々粘土質が多い。ボンヌマールに似ている。

このようなもともとタニックな畑にさらにバルト風。うーん、強い。
果実味はシャープで酸とタンニンが強い。
長熟しないと飲めません!!でも古いのも固い!!

3アミオ・セルヴェル レ・シャルム 2006年
アミオ・セルヴェルのワインはいつも滑らかでチャーミングである。
香りの立ち方、味わいはモダンであるが、ストラクチャーはやさしい。
DUJACを感じる。

シャルムの畑は斜面下部でアムルーズの様に優雅であるが、粘度と砂礫がたまりやすく、やや重い(かすかだが)

シャルムのような儚い味わいだと酸が目立つ作り手もいるが、果実の甘みを上手に引き出している作り手だと思います。


4フレデリック・ミュニュエ レ・フエ 2000年

ボンヌ・マールの横の力強い畑。ここのワインは粘性があり、ボンヌ・マールに比べて艶やかな感じがあるという。今回のワインもアタックが非常に滑らかで味わいが濃縮していた。ミッドはやはり上品で優しい。
熟成感も程よく出ていたし、しおれたバラのようなアロマが出ていた。とはいえ2001年よりやや若い。
ここのワインは好きです。

5グロフィエ アムルーズ 2003年

やっぱりグロフィエ節が出ていました。濃密で色濃く、華やかでアルコールも高い。
こんなに力強いのに固いタンニンと尖った酸がないのはさすが。
味はやっぱり美味しい。美味しい。でも・・・・
味の想像がついてしまうのだ。面白みにかける。

アムルーズの優美さはさすがであった。ただ、ボンヌ・マールの方が個性にあっている。
やはりモレの住人だからか?でもなぜモレに畑がない。嫌われているのかセルジュ・グロフィエよ!?


6 ルーミエ レ・クラ 2001年

本日2度目のレ・クラ。やはり格が違う。レベルが違う。素晴しい。
この上なく優美でもはやグランクリュレベルだ。
タンニンの強さがやや目立ったが、これは畑の個性。
ちなみにボンヌ・マールならば、これに甘い艶やかな果実味を持っている。
やはりレ・クラは斜面上部だからか、アタックが優しく、ミッドのタンニンと酸がやや暴れる。
しかし、余韻は13秒。偉大なワインだ。ブラボー(パーカー風)


これ以後、91年村名ルーミエ 85年村名ブシャールを飲む。
この辺は、研究にならなかったので省きます。
しかし美味しかった。ルーミエは徐々に良くなっている。




今回飲んでやはりシャンボール・ミュジニィは上品であると思いました。
ジュブレやヴォーヌ・ロマネと違い、なめし革や強い甘苦スパイスの香りはしない。
花や赤系フルーツの香りが主体である。やはり、これは他のクリマと違い、鉄分と粘土の少なさから来ている
と思われる。熟成してもトリュフよりドライフラワーを感じる。
ボンヌマール側はタンニンが強く、ミュジニィ側は酸が強い。
どちらが優れているということはないが、シャンボールの生産者はいつもミュジニィやアムルーズをより尊重している。それは生産者の求めるシャンボール像がミュジニィ側にあることを表しているのではないだろうか。


やや長くだらだらと書いてしまいましたが、新嘗祭の日にテロワールを尊重した会が開けてよかった。
作り手を尊敬し、テロワールを尊重し、大地の恵みを感じながらワインで乾杯〜。



































































新嘗祭の日(勤労感謝の日の前身)にテロワールを題材にする。

2010年11月11日木曜日

RMにシャンパンの作り手が来日します!!

 シャンパーニュの次世代を担う若き醸造家
『ラファエル・ベレッシュを迎えて』

この度、シャンパンバーRMでは、次世代を担う若き醸造家ラファエル・ベレッシュを迎えて、ささやかではありますがウェルカム・パーティーを行いたいと思います。ベルシュというシャンパンをご存じない方も多いかと思いますが、ブルータスのシャンパン特集でテイスティング一位に輝いた実力の持ち主です。
まだ28歳と若い年齢でありながら、ルドルフ・シュタイナーの思想に共感し、シャンパーニュの可能性を追求していく情熱と野心に満ちあふれた生産者です。
今後、ジャックセロスに肩を並べていく作り手と信じております。

会場 シャンパンバーRM 
日時および会費11/27(土曜日) 19:30〜21:30
会費 8000円    人数 12名まで

ワイン6種
Brut Reserve 
Extra Brut
Les Beaux Regarts Brut Nature
Brut Rose 
Instant 1er Cru 最も樹齢の高い区画のものをブレンド
Reflet d’Antan ソレラシステムによるプレスティージ

軽いおつまみを姉妹店のVINから取り寄せ致します

当日は、ラファエルさんを囲み、シャンパンを飲みながら、ベレッシュの哲学を講演して頂きます。少人数の会ですので、シャンパンに関する質問をぜひラファエルさんにお尋ね下さい。

 ご予約はこちらまで
 担当 加藤重信


2010年10月21日木曜日

シャンボール・ミュジニィの会を行います。


IZAKAYA VIN ワイン会

 
 今回はシャンボール・ミュジニィ!!


今度のワイン会は非常に人気の高いシャンボール・ミュジニィをご用意させて頂きます。


開催日時:11/23(火曜祝日) 18:30〜21:00
場所:IZAKAYA VIN  3F
参加費:20000円    定員:12名

11/16までにご連絡を下さい。
キャンセルは2日前までにお願い致します。
当日のお料理は簡単なものとさせて頂きます。

乾杯用シャンパン(ジャニソンの予定)
G.Roumier  Les Cras 2001
J.F.Mugnier  Les Fuees  2000
Amiot Servelle  Les Charmes 2006
G.Barthot Les Cras 2006
R.Groffier  Sentiers 2003
Village  Vogue 2006
オールド・ヴィンテージ2種 (内容未定)

各60mlでのサービスとなります。
お申し込みはお名前、ご連絡先を記入の上、メールにてお申し込みください。
euro1978@me.com  担当 加藤 重信
それでは皆様の参加を心よりお待ちしております。

2010年9月13日月曜日

ワイン会のアイテム決定!!


IZAKAYA VIN ワイン会



さまざまな偉大なワイン産地を楽しむ会。
最新のヴィンテージから飲み頃を迎え花開いた熟成ワイン、そして年月の深い魅力を備えた古酒まで様々なワインをご用意させて頂きます。

開催日時:9/19(日) 18:30〜21:00
場所:IZAKAYA VIN  3F
参加費:20000円
定員:12名

9/16までにご連絡を下さい。
キャンセルは2日前までにお願い致します。
当日のお料理は簡単なものとさせて頂きます。
Jacques Selosses Rose
Meursault Coch Dury 1997
Lafite Rothechild 2001
Cote Rotie  G.Dervieux 1981
Pommard  Joseph Drhouin  1990
Savigny les Beaune Berry Bros 1969
各60mlでのサービスとなります。
お申し込みはお名前、ご連絡先を記入の上、メールにてお申し込みください。
euro1978@me.com  担当 加藤 重信

それでは皆様の参加を心よりお待ちしております。

2010年8月31日火曜日

IZAKAYA VIN ワイン会のお知らせ

まだまだ暑いですね。夕方になると少しは秋の予感を感じ始めましたが。

さてワイン会の告知です。


9/19(日)18:30〜 
IZAKAYA VIN 3F

会費2万円

*内容はまだ決まっていません。

この日は渋谷のお祭りのために、日曜日ではありますが営業致します。
そのかわりに翌月曜日がお休みとなります。

ワインの内容は近日中にお伝えするつもりです。
今まで見たいに一つのワイン産地ではなく、
シャンパン、白ワイン2種、様々な偉大なワインをご用意しようかと思います。

たぶん、ローヌの古いのは出ます。
たぶん、古いブルゴーニュは出ます。
たぶん、コシュ・デュリはでます。
たぶん、ジャックセロスのロゼがでます。
たぶん、ラフィットがでます。

早く決めるので待って下さい・・・・・。

皆様ふるってご参加ください!!





2010年8月12日木曜日

ワイン会のお知らせ


Cave de Degustation (カーヴ・ド・デギュスタシオン)


このたび、RMでは皆様に様々なワインを楽しんで頂くために
試飲会を開催致します。ワイン愛好家の方、これからワインを学ばれる方、自分の好みを見つけたい方、普段ワインを飲まない方も、楽しんで頂ける会です。

日程: 827(金)
時間:19:30〜24:00までに好きな時間にいらして下さい。
完全予約制ですので、ワインがなくなることはありません。
会場:Champagne Bar RM  http://barrm.blogspot.com/ 
   渋谷区道玄坂1-13-1 Mビル3F
        
ワイン:15アイテム
会費:7000円
人数:25人まで。

今回のテーマは・・・・・・・

「偉大なるブルゴーニュ」!!!

偉大なワイン産地であるブルゴーニュワインを一気に飲み比べ!!
村名からグランクリュ、超レアな生産者のワインまで放出します〜。
ぜひこの機会にお試しください。皆様の参加を心よりお待ちしています!!
*フードはございませんが、口直しのバゲットはご用意しております。
*グラスは御1人様1個使用して頂き、各ワイン30mlで。
*当日は混雑が予想されますので、立ち飲みの可能性がございます。
*ご予約は euro1978@me.com まで 

アイテムは8/16日に公開致します。

2010年7月28日水曜日

第2弾!!RMでの試飲会!!


 CHAMPAGNE BAR RM企画
Cave de Degustation (カーヴ・ド・デギュスタシオン)

このたび、RMでは皆様に様々なワインを楽しんで頂くために
試飲会を開催致します。ワイン愛好家の方、これからワインを学ばれる方、自分の好みを見つけたい方、普段ワインを飲まない方も、楽しんで頂ける会です。

日程: 8/4(水)
時間:19:30〜24:00までに好きな時間にいらして下さい。
完全予約制ですので、ワインがなくなることはありません。
会場:Champagne Bar RM (渋谷区道玄坂1-13-1 3F

ワイン:20アイテム
会費:3000円
人数:25人まで。

今回は、自然農法のワインを輸入している「ディオニー」さんのワインをご紹介させて頂きます。ワインの見た目も味わいも驚きのある面白いワインばかりです。ぜひこの機会にお試しください。皆様の参加を心よりお待ちしています!!

*フードはございませんが、口直しのバゲットはご用意しております。
*グラスは御1人様1個使用して頂き、各ワイン30mlで。
*当日は混雑が予想されますので、立ち飲みの可能性がございます。
*ご予約は euro1978@me.com まで 

2010年7月19日月曜日


料理人募集のお知らせ

うちの店でがんばってくれていた料理人が渡仏するに伴い、新しい料理人を募集いたします!!

* 給与:25万〜35万 
応募される方の現在の給与明細の金額、および経験をベースに考えたいと思います。

* 勤務時間は12時から24時ごろ。(大まかな目安です。)
* 基本的なお休みは日曜日。盆正月はお休みします。
* 現在は3人で調理場をまわしています。明るく、元気で体力のある方大歓迎です! 
ご希望などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
* 勤務開始は8月からを希望いたします。
* IZAKAYA VIN は、気軽な雰囲気の中でワインにあう本格的なフランス料理を楽しめるお店です。

連絡先は  
euro1978@me.com  加藤まで

お気軽にご相談ください。

ワイン会の変更

1979 Trotanoy  の状態が良くないので、今回は
1989 Petit Village に変更致します。

楽しみにしていた方、申し訳ありません!!

2010年7月13日火曜日

8/7(土) ボルドーの会

IZAKAYA VIN ワイン会

偉大なワイン産地ボルドーの魅力を楽しむ会。
最新のヴィンテージから飲み頃を迎え花開いた熟成ワイン、そして年月の深い魅力を備えた古酒まで様々なワインをご用意させて頂きます。

開催日時:8/7(土) 18:00〜21:00
場所:IZAKAYA VIN  3F
参加費:18,000円
定員:12名

8/1までにご連絡を下さい。
キャンセルは3日前までにお願い致します。
当日のお料理は簡単なものとさせて頂きます。

Champagne Bruno Paillard
Laville Haut Brion 1984 /Graves
Fontenil 2000 /Fronsac
Tertre Roteboeuf  2000 /Saint Emilion
Les Forts de Latour /1995
Pape Clement 1981 /Graves
Petit Village 1989 /Pomerol
Leoville Poyferre  1964 /Saint Julien

各60mlでのサービスとなります。
お申し込みはお名前、ご連絡先を記入の上、メールにてお申し込みください。
euro1978@me.com  担当 加藤 重信

それでは皆様の参加を心よりお待ちしております。

2010年7月12日月曜日

ボルドーの会

先日のワイン会は無事終了しました。
どれも状態が良く、安心しました。
個人的にはクロドベーズが最高でしたね。

さてこの会にいらした方のご要望で次回のワイン会は

「ボルドーの飲み頃を味わう」
になりました。

日程は8/7(土) 18:00~21:00

金額は18000予定です。

詳細はまた今週末までに決めますね。

ご連絡お待ちしております!

2010年7月11日日曜日

ワイン会資料



 Comte Georges de Vogue コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

シャンボール・ミュジニーの最高の生産者

所有畑:12.2ha

DRCと並び、戦前から名声を維持してきた生産者。
1970年代に調子を落としていたが、現在新しいスタッフによって再興している。
1987年にヴォギュエ伯爵はなくなり、娘のエリザベートがドメーヌを継いでいる。栽培責任者にジェラール・ゴードー、醸造責任者にフランソワ・ミエ。
畑は全てシャンボール・ミュジニィにある。

グランクリュのミュジニィを7.2ha所有(最大の生産者)
本日の白ワインはこのうちの0.5haに植えられているシャルドネから。
ミュジニィ・ブランを生産しているのはヴォギュエだけ。
しかし1992年のミレジムを最後に姿を消した。ぶどう樹の植え替えに伴う措置で、1986年、1987年、1991年、1997年と段階的に改植してきたものの、ミュジニー・ブランではなくブルゴーニュの名前で出している。

醸造:
基本的に全て除梗され、木製の発酵槽でアルコール発酵を開始。新樽の比率は低く、例年グランクリュで多くて4割、その他は2割から3割という具合。テロワールに加えミレジム毎の自然な表情を引き出すことに腐心している。








Chateau de Meursault  シャトー・ド・ムルソー

ブルゴーニュで最も美しく栄光の三日間でもフィナーレ会場となる由緒あるシャトー

 14世紀に設立された印象的なドメーヌとセラーは、ブルゴーニュを代表する観光名所となっている。
1666年にピエール・ド・ブランシュトン(ブルゴーニュの議員)がフランス革命時まで所有した。18世紀はじめにセール一族が畑と建物を拡大した。

現在の所有者はボーヌの大手ネゴシアン、クリター社のアンドレ・ボワゾーで1973年にムシュロン伯爵から買い取った。
シャトー・ド・ムルソーという名前でありながら、ムルソー以外にコート・ド・ボーヌに60haを持つ。

醸造
1980年にカーヴを新築して、品質向上に力を入れるようになる。
特にグラビティシステムを使い、ポンプの使用によるワインの劣化をさけるようにしている。
白ワインに関しては、ゆっくりとしたプレスの後に、12時間のデブルバージュ。その後上級キュヴェに関しては樽発酵される。
そして最近は選果台を導入して不要な葡萄は廃棄されるようになった。
(これにより葡萄の質の向上、SO2の使用量減少)











    
Nathalie Vigot ナタリー・ヴィゴ

ヴォーヌ・ロマネの新星

ヴォーヌ・ロマネを拠点として1998年からオート・コート・ド・ニュイを作り始める。2004年に母ローランが他界し、ヴォーヌ・ロマネの古木畑を受け継いだ。そしてその年にrevu de vin france に絶賛され注目を浴びるようになる。
総畑 2.22ha

醸造
農薬、化学肥料を基本的に使用しないリュット・レゾネ式。
除梗なしで天然酵母を使用。SO2も極力押さえている。
木製の解放桶で伝統的に足による破砕。
出来上がりはナチュラルでシャソルネイ的。

プティ・モンはリシュブール斜面上部に隣接。樹齢60年
19ヶ月の樽熟成。















 
Pierre Damoyピエール・ダモワ

クロ・ド・ベーズ 最大の所有者

930年代にジュリアン・ダモワが設立した歴史あるドメーヌで、所有する畑は95%がジュヴレ・シャンベルタン、その内80%はグラン・クリュ。1992年、ピエール・ダモワに引き継がれ、果実味あふれる芳醇で力のある見事なワインを造るようになり名声が復活したドメーヌ。シャンベルタン・クロドベーズは15haのうち最大の5.36haを所有している。
 代々に渡ってジュヴレ・シャンベルタン村に銘醸畑を所有しており、非常に樹齢の古いブドウ樹を所有。シャペル・シャンベルタンは平均約50年。シャンベルタンクロ・ド・ベーズは80年以上の区画を含む畑。ジュヴレ・シャンベルタン クロ・タミゾは平均樹齢約70年以上の畑。

リュット・レゾネ(減農薬農法)を実践し、化学肥料や除草剤などは使用しないことで大地の力を活かし、厳しい剪定とグリーンハーヴェストなどによって収穫量を抑えている。収穫は小さなケースを使っての手摘み作業を行う。
除梗した後、ステンレスタンクで醸造所内の室温(18)にて長めのプレマセレーション。全体での醗酵期間は約4週間(温度は高くても32)。ピジャージュは必要と思われるときのみ(但し1日に2回まで)。その後、ワインは全て木樽に移される(アペラシオンによって30100%の新樽を使用)。バトナージュはしない。樽熟成は1624ヶ月。原則的に澱引きもコラージュもせず、フィルターもかけずに瓶詰めされる。

2001年よりクロ・ド・ベーズはヴィエイユ・ヴィーニュと分けるようになる。









Ponsot ポンソ

常に進化する偉大な生産者

モレサンドニを代表し、ブルゴーニュのグランクリュの中でも最高のポテンシャルを持つと言われる『クロ・ド・ラ・ロッシュ』の最大所有者で3.2ha所有。
さらにレミー家とのメタヤージュ(折半耕作)も行う(0.5ha)。
*クロ・ド・ラ・ロッシュは169ha

オーナーのローラン・ポンソは元パリの旅行会社に勤務。引退したジャンマリー・ポンソは現在の代表的なピノのクローンを開発した偉大な作り手。
(クローン115、666、778)

この生産者の特徴は、DRC並みの収量制限で、常に最高の葡萄しか使用しない。
1977年以降、殺虫剤の使用をやめ、1988年以降はSO2を使用せずに醸造するようになる。 SO2の代わりに窒素ガスを醸造のあらゆる段階で使用している。

さらにはピジャージュを人間の足で行ったり、樽の香りの影響をいやがり古樽でワインは熟成される。(新樽を購入した場合にはパストゥグランでなじませてから使用している。
 その結果のワインは常にナチュラルで葡萄のエキスをしっかり感じ、余韻の長い素晴しいものに仕上がっている。

 







Clos Frantin  クロ・フランタン

ナポレオンのシャンベルタン伝説

ナポレオンがよく飲んでいたとされるワインが、ドメーヌ・デュ・クロ・フランタンのシャンベルタン。
ナポレオン1世の第1将軍として、当時のクロ・フランタンの所有者だったルグラン将軍からナポレオンに献上されていた。
現在の所有社はブルゴーニュ最大級の規模を誇るビショ家。
2000年よりピエール・モレのマネージャーを招聘して、劇的な改革を行っている。

現在の醸造方法は
10℃で低温浸漬のあと、30℃弱で発酵。酵母は自生のもの。キュヴェゾンは16日。ポンプは使用しない。
低温浸漬はSO2を多く使用してしまうデメリットを解決するため、オークファーメンターの中にドライアイスを使って冷却&空気を遮断。その後ワインを入れる。

ちなみに長野の小布施ワイナリーの曽我彰彦氏はこのクロフランタンにて修行をおこなっていた














René Engel ルネ・アンジェル

今は亡き至高の生産者

ドメーヌルネアンジェルは、ディジョン大学ワイン醸造学教授であり、利酒騎士団の大黒柱でもあり 文学者・作家であったルネアンジェルにより設立された。 その後彼の息子ピエールが後を継ぎ、1981にはルネ氏の孫にあたる フィリップアンジェルがドメーヌを引き継ぐ

ボーヌ醸造学校出身のフィリップは、古典回帰をして、テロワールの個性を引き出す素晴らしいワインを造りだした。 そうして低迷していたドメーヌの名声を取り戻す

収穫は低収量に抑えられ、きれいに摘み取られたブドウたちは選果台で厳格に選果され、 1825日間のキュヴェゾン(醸しとアルコール発酵期間)の後、樽熟成。(新樽比率 特級70 1級30%)。
 素晴らしい色合いを引き出すため、キュヴェは高温(最高35)に日々保たれ、 その結果ワインは深い凝縮感をもち、はっきりとしたストラクチャーを備えるようになる。

残念ながら、当主のフィリップ・アンジェルが2005年、50歳で急死。フィリップには後継者がいなかったため、ドメーヌはシャトー・ラトゥールのオーナー、フランソワ・ピノーが買収。右腕のフレデリック・アンジェラがドメーヌ・デュジェニーとして、再興した。