2013年12月4日水曜日

作一ワイン会


2013 12/1 作一ワイン会

奈良の偉大なるワインショップ「サン・ヴァンサン」のオーナー竹中氏主催による作一ワイン会に参加して参りました。

ラインナップがこれまた凄いです。


1996 Bollinger  RD  Magnum
1996 Savennieres Coulee de Serrant  Nicola Joly
1998 Bienvenue Batard Montrachet  Louis Latour
2004 Nuits-Saint-Georges  1er Cru Les Saint Georges Thibault Liger-Belair
2009 Nuits-Saint-Georges  1er Cru Les Saint Georges Thibault Liger-Belair
2003 Clos de Tart Magnum Mommesin
1990 Beaune Clos des Ursules  Domaine Louis Jadot
1990 Chapelle Chambertin Louis Jadot




お食事は陰の主催者A氏が職人野原さんと相談の末、すんごいものが味わえました。


さて会の最初にいきなり来ました。ズワイガニwww






兵庫柴山港のズワイカニ!!しかも1kg 
これをしゃぶしゃぶ!!!生姜ポン酢でいただくが、そのままでも凄く甘くて旨い!!









これが最上の食べ方ではないか!?


最初に出てきたのはみそ汁
・・・かと思いきや栗のスープだった!!!
栗を摩って鰹をきかせない出汁に葛を溶かし柿をいれたスープ
ボランジェRDによく合いました。やはり栗とシャンパンはよくあう。

ボランジェは栗やアーモンド、熟したリンゴの香り、濃密かつ豊かできめ細かい酸と泡が楽しめ、さすがの味わい。どんな料理でも合わせたい。









そして仙鳳趾の生牡蠣!!相変わらずトロトロで甘い。
これにはやはりニコラ・ジョリー。以前は94のニコラ・ジョリーと完璧なマリアージュだったが今回は??
96のクーレ・ド・セランは還元しながらも果実味がつよく、ミネラルはしっかりあるが、ベストマッチではない。カボスを絞るとあうが、あの感動には出
会えない。果実味を控えめにさせ、強く固いミネラルのある94がよかった。
 しかし単体としては、杏、カリンのシロップ煮やミネラルを感じ、アタックのヴォリュームをしっかりと感じた。甘みが強いが固さを感じるワインだったので、デキャンタをして2時間後に飲んでみたかった。



バタール・モンラッシェ 98 ルイ・ラトゥール

黄桃、バター、ワッフル、ビスケット、アモンドローストなど豊かな香りだ。
アタックは力強く非常に滑らか。エキス分がしっかりとあり、全てが調和している。
完璧な調和を見るワインは、静謐さを醸し出す。余韻はキャラメル的フレーバーが戻り香として残り長い。13秒。




カワハギの肝和え・・・これにはやや熟成した04NSGがよく合った。偉大なる白バタールでは存在感が食材に勝りNG.
晩秋から冬にかけて楽しむことができるカワハギ、しかも鮮度が命の肝和えを楽しめるのは幸せ。肝をさっと霜降りし、ポン酢、もみじおろし、浅葱で食す旨さは最高だ〜。











 04 Les Saint Georges T.Liger Belair 
サクランボやイチゴのジャムのよう。ややミント的で
果実味はやせている。湿った土や森の下草的な雰囲気が出ていて、ほどよく熟成している。華やかさ、腐葉土的な旨味、ミント的な固さなど色々出てきていて面白いワイン。04は料理に合わせやすい素敵な年だと
思う。勿論余韻はやや短い。6秒。

 09 Les Saint Georges T.Liger Belair 
ダークチェリーや五香粉、ややバニラ、金属的。甘みがしっかりとあり、タンニンも豊か。凝縮感がありタンニン、酸が滑らか。素晴らしいワインに成長するに違いない。





さて恒例の珍味盛り合わせであるが、
山椒で豚の煮込んだもの・・・09 NSGに最高に合った。
からすみにはバタール!! 意外だった。
鮒寿司にはNicolas Jolyしかない。珍味には珍酒しかあわない。
西京焼にはバタールだ!!

麦焼酎を使い1ヶ月干し、一年冷凍したからすみは秀逸!!           なんでもサワラで作っても旨いとのこと。自分でも作りたい。





そして香箱蟹。こんなに贅沢に食して良いのか。ニコラ・ジョリーを合わせる。日本酒っぽいワインだなー・
















こんなことまでしてしまいました。
香箱カニにニコラジョリーをかける暴挙に!!

これがまたうまい。











クエの刺身
 弾力があり旨味たっぷり。











白菜に包まれたふぐの酒蒸し

白菜の甘みが何とも言えない。
これはボランジェに合わせても
熟成した赤に合わせてもうまし!!




















焼きふぐ、焼きガニ、焼き白子

焼いたものにはクロ・ド・タールがぴったりだ。
タールという名前がつくからか、本当にタールの香りがした(元の意味は修道院から)。

湿った土やタール、紅茶、スパイス、シャンピニオン、ブルーベリーのジャムなど過熟気味でありながら、熟成のニュアンスとスパイシーな感じが現れていて、非常に複雑なワインだ。エレガントではなく雑味もあるが存在感がある。これがクロ・ド・タールのキャラだと思う。

 そしてエビ芋登場!!



 こんな感じに成りました。
ふっくらとしていて甘みがある。

これにはバタールだよなー。
もうないけどね!!


定番の焼いたとろろとうなぎ。

これには90年のルイ・ジャドが良く合う。

しかしだ。眠くなってワインをあまり覚えていない。

はい、退場。
締めは 鱈白子のおかゆ



















素晴らしい作一の会でした。後半は酔ってしまって失速しました。
また来年、パワーアップして会に望みたいです。