2016年2月22日月曜日


乃木坂にある餃子が美味しい店に行ってまいりました。



http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13182912/



古い建物の一階にある蓮月さん。
カウンターがメイン。





今回のメニュー(料理の写真は携帯の充電切れのため撮れませんでした)
①青唐辛子と胡瓜と香菜のサラダ
②羊の手作り水餃子
③特性手作り焼き餃子(豚)
④醤爆茄子(ジャンバオチェズ)
⑤ラム肉の炒め物クミン風味
⑥タラコと干し貝柱の冷やしそば


今日の食事会の目的はこの料理に合うワインを探す事でした。




持ち込んだワインは以下の6本です。



ドイツモーゼル最高峰の造り手エゴン・ミュラーのリースリング ”シャルツホフ”2014
この生産者の最もお手軽なワインがこちら「シャルツホフ」
青リンゴやレモン、シトラスの爽やかな香りが広がり
優しい甘さがありフレッシュな酸が味わいを引き締めている。
非常に上品な白ワイン。
今回どのお料理にも合い、品川シェフ人生NO1と言わしめた逸品。
アルコールも8%と軽々飲めます。
参考小売り価格3000円

 


フランス サヴォワ地区のジャッキーノ が造る ”ジャック・ビュル” ペティアン・ナチュレル。品種はこの地方でしか見られないジャケール。
メトード・アンセストラルという製法で造られた自然の泡を楽しめる白ワイン。こちらもアルコール8%とぐびぐび行ける白。
白い花、青リンゴ、ピーチ、などの香りに、澱からくる酵母やグレープフルーツの皮のような香り。
ほのかに甘さがありながら、微炭酸なので爽やかな味わい。旨味たっぷりなワイン。
こちらも本日のどの料理にも合いました。

参考小売り価格3000円






南アフリカのシャルドネ クライン・ザルツ
癖のない味わい。万人受けのする白ワインでした。
参加したみんなの白ワインのイメージでした。




南アフリカのオート・コルヴィエール が造るピノ・ノワール
カテゴライズしてはいないが赤というよりロゼワインである。
イチゴやサクランボの香り。やさしく爽やかな赤ワイン。
冷やすことによってよりすっきりとした味わいになる。
辛い料理や軽いお肉料理に。


参考小売り価格2300円




南アフリカのステレンボッシュで造るシラー
生産者はクラヴン 上品なシラーを生産する。
今までにありがちなアルコリック、タンニンが強いシラーではなく、
滑らかなワインを作り上げる。

参考小売り価格3800円



フランス ブルゴーニュ地方メルキュレ村の1級畑レ・クロワショ
生産者はミッシェル・サラザン

チェリー、ラズベリー、カカオの香り。
ピノ・ノワールのもつ華やかさがあり、アタックのボリュームも豊か。
酸、渋みとも穏やかでミディアムボディ。

今回の料理にバッティングする事はないが、完璧に合うものではなかった。
単体で飲んで美味しいワイン。人気は高かった。


参考小売り価格4800円


まず
①青唐辛子と胡瓜と香菜のサラダには・・・・
リースリングとペティアン

やはり爽やかでハーブの香り漂うワインがよく合いますね。
こちらの料理には しっかりと冷やして爽やかな白がおすすめです。
特にソーヴィニョン・ブラン(サンセールやニュージーランド)やアルザスのミュスカあたりが良いかと思います。
(今回はありませんでしたが・・・・・)
辛口がお好きな方にはソーヴィニョン・ブラン
やや甘みを感じるワインが好きな方にはアルザスのミュスカが最高の組み合わせだと思います。
 これらのワインがなくても、冷やした爽やかな白があれば、素晴らしい食卓になるかと。



②羊の手作り水餃子

食べると肉汁がほとばしり、旨味が満載の水餃子。羊の香ばしい味がその後余韻として残る。羊だから赤ワインというわけではない。赤ワインのもつ果実味が水餃子の味を邪魔するからだ。そしてなにより熱々の食べ物の時には、冷たいものが欲しくなるもの。
これにはリースリング。そしてサヴォワのペティヤン、ロゼがよく合った。
どれも美味しい。
水餃子には間違いなく白ワインがよくあいます。そして羊の水餃子ならば硬質なミネラルの風味を持つリースリングが最高です。さらに餃子にはタレがつきものでして、蓮月さんのタレはしっかりと辛味がきいています。それにあわせるとやはりほのかな甘みを持つワインが良いですね。
 もし甘いワインが苦手な方は、辛口のロゼで楽しんでもらえると間違いがないと思います。

③特性手作り焼き餃子(豚)
焼き餃子は豚の甘みがしっかり感じられ、上品な味わいでした。
豚は基本的に脂ののった白い肉ですから、やはり白ワインがあいます。
こちらは爽やかでありながら、やや厚みを感じるものが良いかと。
これにはクライン・ザルツのシャルドネ。
ただタレをたっぷりつける方には辛味が目立つ可能性があるので、その場合にはロゼが良くあう。


④醤爆茄子(ジャンバオチェズ)

辛味が効いた茄子の炒め物。
こちらはリースリング、ペティヤン、ロゼが合いました。
熱々の炒めものには白ワインかロゼワインがいいですね。
茄子は味がしみ込みやすく、炒めると食感が滑らかになります。
白ワインでもシャープなものだと、料理のヴォリュームに負けます。
かといってフルボディの白ワインでもアンバランスです。

ベストのワインはやや甘口のロゼではないかと思います。
今回はありませんが、ROSE D'UN JOUR SANSSONIERESなんかあれば最高かと






⑤ラム肉の炒め物クミン風味

こちらに抜群に合ったワイン。やはり赤ワインのシラーでした。
クミンが効いたお料理にはピノやネッビオーロみたいに北の繊細なワインはあいません。
果実味豊かでスパイシーなシラーとよくあいました。
羊の持つ香りとクミンにはシラー、もしくはグルナッシュあたりが良さそうです。
ただし、ワインに重厚感や熟成感が出ていると合わない可能性があるので、できる限り
新樽熟成していないタイプを探す必要がありそうです。




このお店の料理には白ワイン、もしくはロゼワインがベストなのがわかりました。
辛味、熱々の料理、羊、パクチー.....高級な赤ワインよりも低い温度で楽しめるワイン達をベースに合わせていく方が良いかと。
次回はシャンパンと熟成ワインの可能性を追求したいと思います。